コーヒーミルを購入した動機
作業机の上で、梱包用の厚紙の箱から木箱を取り出しピントを木箱に合わせる、、したことは、それだけ。
座布団1枚ほどのグレーのビニール袋が届いたのは、Amazon に注文してから2日後。
コヒーミルは、そのグレーの袋に梱包された、小ぶりのマスクメロン1個がちょうど収まる厚紙の箱の中に入っていました。
あれから1ヶ月とちょっとが経ちましたが、さきほど厚紙の箱から取り出しました。
購入した動機は、よりいっそう美味しい本格的なコーヒーが必要だったことと、使ってみた感想を書くことで紹介料を得たいからです。
現れたのは薄茶色の木で箱型に作られ、中央の鉄の豆容器にはドーム状のフタがあるタイプ。 手挽きのミルです。
材質は木目のきれいなゴムの木で、見た目が柔らかく触ってみるとなめらか。対照的に豆容器はごつごつとしていて、色も黒くしっかりとした硬さを感じます。
厚紙の箱の中ではコンパクトな収納、運搬によるガタ防止といった都合上、豆を挽く臼歯を回すためのハンドルは外された状態でした。
豆を挽ける完成した姿を早く見てみたかったので、ハンドルを固定するためのトップネジをくるくると回し外し、早速ハンドルを本体にセットしました。
明るい劇場内で上映を待つ中、スーッと照明が暗くなっていくときのような、豆挽きのスタンバイオーケー感がググゥーっと高まります。
「わくわく」第一感です。
木作りのあたたかい質感、おしゃれな見た目。
置き物として、心を和ませてくれる雑貨のようにも感じます。
重厚な存在感で空気をピリッとひきしめる象牙が飾られた応接室に、ひょこっとあったとしてもさほど違和感はないかもしれません。
この雰囲気で、豆を容器に入れハンドルを回せば、、ゴリゴリ、豆が挽ける。
「う~ん、いい♪」
粉受けの引き出しを開けると、中には小さな乾燥剤が入っていました。
引き出しは、やすりがかけられてさらさら。きれいな木目を眺めていたら、なぜか匂いを嗅いでみたくなり嗅いでみました。
新しい木の香り、ほんのり塗料のような匂い。
引き出しを元に戻して、ハンドルのセットされたコーヒーミルを作業机の天板に置き、もう一度眺めました。
このときです。
コーヒーミルを眺める視界を通して、映画の中に入りました。
たぶんまだネットが世の中にない古き良きな時代のものです。
タイトルやストーリーは分かりません。 セリフのある役を与えられているわけではなく、エキストラでもない、、なぜかそこにいる。
ピントをコーヒーミルの奥に合わせたり視界から外せば、もちろんいつもの自分の部屋です。
散らかったいつもの自分の部屋で、視界の中心でバチっとピントを合わせると、“映画の中にいる”そんな不思議な感覚になりました。
さて、おしゃれな見た目、ぬくもりのある木の質感、コーヒーミルは一目で気に入りました。
タイポグラフィのポストカード、手焼き風マグをそえ飾ってみる!?
ゴリゴリと豆を挽いて淹れたコーヒーは一体どんな味?
、、ですが、レビューを書くにあたり気になっていることがあります。
”コーヒーミル購入の動機”と“レビューを書き始めたこと”についてです。
購入の動機は、”コーヒーミルが欲しい”といった純粋なものではなく、不純なもの。
レビューは、書くための条件を満たすことなく、すでに書き始めてしまっています。
商品を紹介する身として、感心でないこと
コーヒーミルを買った動機は、”趣味の物足りなさを補う”ため、そして、”レビューを書く”ためです。
つまり、“趣味のため”であり、“紹介料が欲しい”です。コーヒーミルが欲しいといった純粋なものではありません。
最近、都合で趣味に時間をかけることができなくなりました。
時間をかけられなくなったことで、物足りなさを感じるようになりました。
でも物足りないからといって、時間をかけられないことに変わりはありません。
いままでのように趣味を楽しみたい、、どうにかならないものか、、
、、そうか、なにかで補おう!
どうにかなるかもしれないヒントを思いつきます。
もしうまく補うことができれば、いままでのように趣味を楽しめるのでは?といった発想です。
着想したアイデアが、「コーヒーミルで淹れた本物のコーヒーを共にすれば、物足りなさが和らぐかもしれない」です。
「できれば以前のように楽しい、何歩か間違ってそれ以上になんてなれば最高」
”コーヒーミルが欲しい”の前に、こういった思いがありました。
さらに、レビューを書いて紹介料が欲しい、、
誰かがレビューを読むことでそこにある広告を経由しコーヒーミルを購入する。紹介料は、その結果発生し得ることができます。
購入のきっかけとなるレビューを書くためには、そのための条件を満たしていることが求められると思います。
”コーヒーミルをよいと感じている”
”コーヒーミルのある生活を楽しんでいる”
”伝えたい”
この条件は満たしているのだろうか?
封を開け眺め、気に入ってはいる。
コーヒーミルのある生活は、、今回のトリップのみ。楽しいは、まだ始まったばかり。
伝えたい気持ちは、、
3つ目に関しては、完全にアウト。
条件を満たせていないこういった状況でも、大義名分”生活費を稼ぐため”と今後楽しむという意志を盾に、困窮した現在の後押しをうけ、すでにレビューを書き始めてしまっています。
コーヒーミルの封を開けたのが、すぐではなく1ヶ月たってからだった理由はこの辺りにあります。
「あの~」
「はい」
「レビュー読みました」
「え?あっ、ありがとうございます」
「それと」
「はい」
「コーヒーミル買いました」
「あっ、どもです。ありがとうございます」
「いいえ」
「どうですか?よいお買い物になりましたか?」
「買ったばかりなので、まだわからないです」
「そうでしたか。生活がより楽しくなるとよいですね」
「はい、楽しみです。ところで、1つ聞いてみたいことがあるんです」
「なんでしょうか?」
「あなたがレビューを書いていると思うのですが、、」
「はい 」
「どうしてコーヒーミルを買ったのですか?」
「しゅ、、」
「しゅ?」
「いや、コーヒーミルが、その、、単純に欲しかったんだっけかな」
「かな?」
「あっ、でも生活がより楽しくなればといった思いは、あったんだと思います」
偽りでなく、ハキハキと“欲しかったんです”と言えたなら、、
ざっくばらんでいきたいと思います。
コーヒーミルを買った動機は、
おいしいコーヒーが飲みたい!ではありません。
おしゃれなミルが欲しい!でもありません。
休日のチルを深みのあるものにしたい!残念。違います。
豆を挽いてみたい!これも、違います。
これらは、2番目。
そしてつづいて補足。
仕事をして汗水たらして稼いだお金、これで買っていません。
申請書にちょいと記入しただけで手に入った、コロナ禍に家計への支援を行うことを目的とした定額給付金で買いました。
まさか、、です。
こういった流れでAmazon から届いたコーヒーミルのレビュー記事を、書こうとしています。
なにかを始めるのに遅すぎることはない
コーヒーミルを買った動機の1番は、「趣味の物足りなさを補う・紹介料が欲しい」です。
とはいえ、2番目のポジションですが、“コーヒーミルが欲しい!”といった純粋な動機があるのも事実で、しっかりとあります。
コーヒーミルがどのくらい欲しいのか
おいしいコーヒーについて
おいしいコーヒーは大好きです。
寝ぼけ眼の仕事の朝も、ゆったり過ごす休日も。考え事や集中したいときなども。
人肌恋しい冬の暖かいコーヒー。真夏の炎天下、かち割氷がグラスにカランとあたる冷たいコーヒー、すべて大歓迎です。
インスタントや缶コーヒーもいいけど、豆を挽いて淹れたものを味わってみたいです。
ゆったりと手を使って豆を挽く
味わいを深める大切な要素の1つと思っています。
ゆったり時間をかけて気持ちを込めて挽く、気持ちの込め具合で味が変わることがあるのでは?と思っています。
体を使う分、味に深みが上乗せされる、旨さを自然に感じ取れるようになるのではないでしょうか。たぶん生まれつき、体を動かすことは結構好きです。
手を使った豆挽き、トライしたいです。
チルについて
休日や平日でも、のんびりまったり、どっぷりなチルアウト。
一人でゆったり。家族、仲間とわいわい。恋人としっぽり、憧れます。
この先どれくらい生きることができるのかはわかりませんが、たっぷり堪能したいです。
木作りのあたたかさ、やさしい雰囲気が誘ってくれると期待しています。
なにより、趣味の物足りなさを補おうという“強い気持ち”があります。
思い切りおいしい、本物のコーヒーを淹れる。
クラシカルなデザインを、ありのままめでる。
素敵なチルにたどりつく。
これらは、すべて楽しい趣味につながります。
目一杯コーヒーミルを使う、楽しみたいといった思いに、偽りはありません。
そうでないと、趣味が物足りなく感じてしまうから、、って、あれ?
とはいえ、趣味を楽しいものにするためには、なんとしてもコーヒーミルが必要で欲しかったのです。
そして、コーヒーミルのレビューをこれから書いていきたいと思っています。
”紹介料が欲しい”に関して
大義名分”生活費を稼ぐため”、それ自体は純粋なもの。また、いたしかたないもの。
“紹介料が欲しい”といった動機は、コーヒーミルを購入する動機として大義名分をかざし公言することで、“コーヒーミルが欲しい”に匹敵する、あわよくば純粋なものになりえなくもないとして、、解釈です。
給付金で買ったことに関して
できれば、“仕事で稼いだお金で”といった思いはあります。ですが、すでに決行してしまいました。
給付金には経済を回すといった目的も含まれているとのこと、施策の目的の1つに対し貢献、参加でき、その部分においてよかったと考えることは適切と思います。
過去にいくらかの税金は納めているので還付で返ってきた、当時仕事で稼いだ自分のお金と考えることもできると、、再び、解釈です。
「のどかな休日」
バリバリ、ゴリゴリ。
「ぅんっ?」豆を挽く音で、目が覚めました。コーヒーの香ばしい匂いを感じます。
すぐ近くを流れる小川の音は、さらさらとおだやかです。鳥の鳴き声がにぎやかで、活動が活発なことがうかがえます。
半身を起こしほんのり明るくなっている窓に目をやると、クチナシの木の向こうに白く淡い青空が見えました。
「ごめん、また寝てた」
「うんうん、豆を挽く音聞いたら起きるかな?と思って、ごめん」
「 タマゴサンド作るから豆挽きは任せたって話して、そのあといつのまにか寝てた、ごめん」
「フフ、睡眠がちょっと足りてないかもね」
「うん」
「 早くドライブ出かけたいなぁーって。コーヒーとタマゴサンド持って、お腹もすいたし。まだ眠い?」
「 うんうん、大丈夫。すっきりしてる」
海に出かけタマゴサンドを食べる。
コーヒーを淹れる、、飲む。
そのあと海沿いをドライブ、町を散歩。
魚介を仕入れて、夜はそれでパスタかなにか作ろうって、そんな休日です。
“どこにでもいる男女。海に出かける二人。なんでもないのどかな休日を描く。近日公開、、”
上記は、「のどかな休日」という映画のワンシーンです。
「のどかな休日」という映画は、いま即席で作ってみました♪
レビュー記事の最後に、コーヒーミルが登場するほのぼのとした映画のシーンを盛りこみ、記事を締めたかったためです。
コーヒーミルにピントを合わせたときに感じた、“映画の中に入ったような感覚”を伝えたかったからです。
とにかく、このコーヒーミルを買ってみてよかったです。