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甘辛い匂い、その中にまじる違和感。
この違和感を放置してしまっては、長蛇を逸することになってしまう。
ブログといった芸事で食べてゆく者には、
蕎麦が伸びてしまったとしても、それより大事なものがある。。
おおらかな感覚がまねく問題の行く末を考えてみることは、ともすればプライスレス。
手入れの記事を書いていなかったなら、、
台所では、まさにいま、、小さな雲がふわふわ~
気持ちを落ち着け、少し考えてみたいと思います。
おおらかな感覚がまねく問題の行く末
記事を書こうと思い立っていないなら、たまにの手入れはしばらく、大掛かりなものは魔法瓶がこわれるまで行っていません。
残念ながら根っからそういうタイプ、ある程度以上のレベルとの自覚があります。
もし手入れを行わなければ、そこには様々な問題が起こります。
不衛生
台所で魔法瓶につくカビの繁殖を、放置することになります。
気づくのが遅く、さらにそこでも気づけず、いつしかお茶やコーヒーを淹れるなどしたら、、
カビのクラスターと濃厚接触はさけられません。
もれなく感染、即陽性と順路をたどります。
お茶やコーヒーを嗜むときの大半は、ほっとしたひとときを求めています。
そういったケースでは免疫力低下の可能性が考えられ、
カタストロフィー「帰り際、別れを惜しむときのあのハグ、、どう?私と、、する?」
あまい誘いにつられカビと濃厚接触などすれば、健康を重度に害する可能性はきわめて高く、楽しい日々の喪失が待ち受けていることは考えるまでもありません。
劣化をはやめる
付着した汚れは、塗装の劣化をまねきます。
魔法瓶の表面を形成する塗膜は、外的要素から魔法瓶を保護するとともに美観をあたえます。
長期にわたる汚れの放置で塗膜が破壊されると、金属のサビや腐食につながり 、そこから熱的機能の崩壊がはじまります。
美観を失った魔法瓶とともにするディナーやかたらいを想像したくはありません。
熱的機能を失い美観もそこなったとなれば、おのずと新調の運びとなります。
使わなくてもよいお金を使いそのぶん仕事をするか、なにかしら我慢する必要にせまられます。
前回手入れの怠りを経年劣化と偽り壊し、今回またくり返すことで新調の運びとなれば、2、3週間の覚悟で食事をひもじく過ごす、、いま気づきました。
<内側の汚れについて>
お湯を入れただけの使用であれば、さほど心配する必要はないと思います。
感謝の停滞
手入れをせず放置したままなら、、
今回の記事を書いたことで気づいたのですが、魔法瓶に対する感謝の想いが成長する機会を逃すことになります。
仕事で疲れたとき、ゆったりと過ごす休日、手のかじかむ冬の朝。
気乗りしない心の癒し、ときにはただボーっと、ふとしたアイデアやひらめきの手助け、etc.
もともと魔法瓶に対する感謝の気持ちはありましたが、大きくなったのは記事を書き、手入れをしたからです。
気持ちだけの感謝とそこに行動がともなったものとでは、自分が感謝されるときを想像すれば、その違いに気づきます。
未発達の感謝でよい記事を書けるわけはなく、、魔法瓶のブログといった芸で食べる“ネット稼業の廃業”です。
一方その頃、、
おおらかな感覚がまねく問題を一方的に書きましたが、 おおらかな感覚は一瞬ドキッとするような問題ばかりをまねくわけではありません。
ときには、社会に貢献したり暮らしに楽しさや喜びを与えたりします。
文章を書くとき中立性や公平性を求めた場合、「一方的な主張にならないようバランスをとることが大切 」
文章の書き方を学んだ本※1には、そう書いてありました。
以下で、バランスをとってみます。なお、表現は物語形式となっています。
一方その頃 、、♪
Sラスくんは、日記のような文章でブログを作っていました。
でも文章が苦手なのでできあがるものは粗末なものばかり、ブログ作りを楽しむことができず日々継続してできません。
Sラスくんはどうにか継続させるために、「日記に魔法瓶を登場させる」というアイデアを思いつきました。
アイディアは功を奏し、少し楽しむことができるようになり、2年半かろうじてながらブログを継続できています。
Sラスくんは、「ブログを続けられているのは、魔法瓶のおかげだ」と感謝しています。
Sラスくんはがんばってブログを作っています。ですが、残念なことに書く記事はネット上に披露できるような代物ではありません。ひどく稚拙です。
あるとき親しい仲間から「思い出としてプリントアウトで形に残し、そっとブログを削除したら」と助言されたときがありました。
でも「せっかく作ったものだから、もったいない 」と稚拙な記事の披露を気にしません。
家族や周りに恥ずかしい思いをさせるのでは?と心配になる文章を、ネットで開けっ広げにできるのは、Sラスくんが“おおらか”だからです。
社会貢献
Sラスくんはブログ作りとは関係なく、日常で魔法瓶を使っています。
でもおおらかなので、手入れをすることなく汚れても気にせず使っていました。
そうこうしたあるとき、魔法瓶がこわれました。
Sラスくんは、 こわれた魔法瓶を納屋に置き、代わりに新しい魔法瓶を買いました。
“こわれ新しいものを買う”のサイクルを、常軌を逸した速さで繰り返していきます。
そんなおり散歩する中、ブツブツ独り言を話す見知らぬおじさんとすれ違いました。
おじさんのあとには、大勢の人がつづいて歩いています。
「コロナでダメだと思ったけど、これで従業員に給料がだせる、、」肩を震わせ話しているのは、魔法瓶を作っている会社の社長でした。
続いて歩くのは従業員で、皆「有難い、感謝」と口をそろえ、きつくハグし合っています。
楽しい暮らし
あるときSラスくんは、納屋で無造作に置かれ溜まった魔法瓶のことを思い出しました。
また、アイデアがひらめきます。
「そうだ!これ、使い終わった電池入れ!こっちは、割れた陶器の入れ物だね。これは、、花瓶とか?」
保温機能を失った魔法瓶の新たな使い道を、つぎつぎとひらめきます。
おおらかなのでサビや腐食を気にせず使いはじめましたが、
「ペイントしてみたら?」と周りからアドバイスされ、おおらかな装飾を施しました。
本来の用途ではありませんが、Sラスくんは魔法瓶の新しい使い方を楽しんでいます。
<備考> ※1『迷わず書ける「記者式」文章術』 松林薫 慶應義塾大学出版会 p82「長めの読み物は<起承転展結>」内より引用 (引用部分はp84) |